
| 《立山研修会館について》 |
終戦をむかえた昭和20年8月、富山市街地全域は壊滅的な打撃を受けていましたが、
創業者佐伯宗義は既に戦前から『富山県一市街化』構想(高志の大観)を揚げ、富山電
気鉄道鰍母体にして県下交通事業の統合を図り、また将来的な立山大連峰の観光開
発も視野に入れ、何としてもこの地に本県の交通事業整備、展開を図るための事務所が
必要であるとの強い信念から本館誕生となったものです。
戦後間もない当時、本館建設資材の調達は非常に困難でしたが、佐伯宗義氏の熱い
思いにより、戦前から福島県において製鋼業に関する事業を行っていた関係もあって、
同社建物の資材(古材)を、鉄道貨物輸送によって運び込み、昭和21年10月この材料
をもって事務所等を建設しました。
当時、自ら『高志会館』と言っていましたが、昭和22年4月、政治の舞台を通し「政治
の理念を自分の事業を通じて実現する」という構想の下、衆議院議員に初当選したこと
をきっかけに、本格的な観光開発の拠点であることを世に広く紹介するため、昭和22年
9月から、この建物を『観光会館』と称するようになりました。
会館は、約200名を収容できる多目的ホール、会議室、事務室、個人の住居を含む等、
当時の富山県内では非常に斬新なもので、佐伯宗義氏が着実に進める交通事業基盤整
備を、見守り続けていました。
また昭和27年4月、立山黒部アルペンルート開発の第一歩となる『立山開発鉄道梶xが
設立され、『観光会館』内に本社事務所も併設、当時の事務所平面図には、机の配置と名
前が記されている等、昔の面影を今に残しています。
その後、 建物は幾度か改築され、 昭和56年8月佐伯宗義氏他界後も、しばらくは立山
黒部アルペンルートの冬期事務所として利用されて来ましたが、創業者が生涯をかけて立
山開発の歴史的変遷を経てきた記念すべき建物であることから、 会社創業の理念と歴史
的事実を永く後世に伝えるため、 平成9年春より、 立山黒部アルペンルート開発に係る資
料収集を始め、 また佐伯宗義氏個人に係る資料も含め広く関係資料を収集 ・
展示保存す
ることを目的として、 立山黒部アルペンルート全線開業30周年を迎えた平成13年6月、社
員の研修施設『立山研修会館』として正式に開館いたしました。
| 《施設案内》 |
会館所在地:富山市新桜町9番9号
TEL・FAX (076)439−5576
建 物:木造2階建て(延べ92坪)
1階 立山資料室、立山黒部有峰開発且送ソ室、佐伯資料室
2階 映像研修室、図書研修室、管理事務所他
稲荷町分館:富山市稲荷園町2番34号
『佐伯宗義文庫』、愛車キャデラック、ウニモグ工作車、雪上車、
工事用木製そり、立山ロープウェイ支索運搬台車等展示
そ の 他 :本施設は、社員の研修施設として開館いたしましたので、
一般開放はいたしておりませんが、見学をご希望される方は、
当会館までお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。